カラダ探しの紹介:2022年日本映画。小説や漫画で人気の同名タイトル「カラダ探し」を映画化した作品。訳も分からず集められた高校生6人。謎の殺人鬼に追われ、殺される。そんな夜を何度も繰り返すうちに、6人に結束が生まれ、カラダ探しの謎に迫っていく話です。

監督:羽住英一郎 出演:橋本環奈(森崎明日香)、眞栄田郷敦(伊勢高広)、山本舞香(柊留美子)、神尾楓珠(清宮篤史)、醍醐虎汰朗(浦西翔太)、横田真悠(鳴戸理恵)、柳俊太郎、西田尚美、柄本佑(八代)、ほか


ジャパニーズホラー 国内 柄本佑 橋本環奈 眞栄田郷敦 神尾楓珠


映画「カラダ探し」解説

この解説記事には映画「カラダ探し」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。


カラダ探しのネタバレあらすじ:起

7月5日、朝。森崎明日香(橋本環奈)はいつものように高校へと向かいます。作りすぎたコロッケを入れた弁当を母が持たせ、猫がバスに轢かれる姿を目の当たりにしてしまいました。


友達がいなくて寂しい学校生活を送る明日香。同じクラスにはバスケ部のエースで人気者の高広(眞栄田郷敦)、大人びた雰囲気の留美子(山本舞香)、委員長の理恵(横田真悠)に、暗い性格のためクラスでいじめられている翔太(醍醐虎汰朗)たちがいますが、彼らには接点がありません。


昼食の時間になり、明日香はいつものように一人で改装工事中の礼拝堂で弁当を食べていると、近くにあった井戸から血まみれの無数の手が出ている幻覚をみました。驚いて戻ろうとする明日香、道中で不気味な雰囲気を持つ教師・八代(柄本佑)が猫の死体を埋めているのを目撃します。


八代が去った後、明日香の背後に不気味な少女の幽霊が立っていました。「ねえ…私のカラダ探して…」と声がし、明日香が振り向くと少女の幽霊は消えてしまいます。


その夜、明日香のLINEに不気味なメッセージが送られてきましたが、怖くなった明日香は無視します。そして深夜0時を迎え、明日香は気づくと学校の礼拝堂にいました。そこには高広や留美子、理恵に翔太、登校拒否をしている篤史(神尾楓珠)もいました。



カラダ探しのネタバレあらすじ:承

「カラダ探し」というキーワードに関して翔太が何か知っている様子でしたが、篤史が、馬鹿馬鹿しいと礼拝堂を出ようとすると、何者かに襲われ、胴体が真っ二つになってしまいます。そして明日香たちの前に「赤い人」という血まみれの少女が現れたのです。


次々と皆に襲いかかる赤い人。皆、赤い人に追いつかれては殺されていきます。最後に残った明日香が赤い人に殺されると、明日香は自分の部屋で目を覚まします。


母から、作りすぎたコロッケの入った弁当を受け取り、猫がバスに轢かれるのを目撃する…、明日香は自分が7月5日を繰り返してる事に気づきました。同じように気づいていた高広が翔太に何が起こっているのか、カラダ探しとは何なのか、知っている事を尋ねます。


翔太は、カラダ探しは0時から始まり、カラダを探さないといけなく、見つからないとまた同じ日を繰り返すのだと言います。翔太も詳しいことは分かっていないようでした。


2周目のカラダ探しがその夜始まります。片腕を見つけるも赤い人に見つかり、あっという間に殺されてしまいます。そしてまた7月5日に…。カラダ探しを通じて少しずつ団結していった6人は仲良くなっていきます。カラダのパーツも少しずつ集まってきました。


カラダ探しのネタバレあらすじ:転

7月5日の生活にも慣れ、遊びに行くようになった6人、やがて高広と明日香が幼馴染だったこと、篤史が足の怪我でバスケを辞め、それが理由で登校拒否になったこと、明日香が水泳大会を休んだ事で無視され始めたことなどを打ち明けるようになりました。


さらに図書館で過去の事件を調べ、赤い人が過去にあったバラバラ殺人事件の犠牲者である少女の幽霊だということを知ります。


あれから何度もカラダ探しを繰り返し、残すは頭部だけとなりましたが、頭部だけ校内のどこを探しても見つかりません。明日香たちはバラバラ殺人事件のあった屋敷に向かい、何かヒントがないか探索を始めます。すると、少女が生前大切にしていたエミリー人形を見つけました。


その瞬間、屋敷に少女が現れ、エミリー人形も姿を現します。大した成果も得られないまま、また夜がやってきて、少女の頭部を探します。しかし、明日香たちを襲ってきたのは今までの赤い人ではなく、少女とエミリー人形が融合して誕生した新しい怪物だったのです。


怪物に理恵が食べられてしまい、明日香も殺され、また7月5日の朝に戻ってしまいます。しかし、理恵の存在がなかったことになっていたのです。高広は、あの怪物に食べられると存在が消えてしまうのではと推測しました。明日香は何かを知ってそうな八代を訪ねます。



カラダ探しの結末

八代はカラダ探しをクリアしたことのある人物でした。八代によると、クリア後は全員の記憶が消えてしまうと話します。つまりこれまでの一体感は消えてしまい、また明日香は一人ぼっちに戻ってしまうのです。


怪物を退治すると決め、最終決戦に向かう直前、高広は自らのネクタイピンを渡し「お前のことは忘れない」と明日香に告げます。明日香もその言葉を信じ、最後のカラダ探しに挑みます。


最後のカラダ探しが始まります。武器のある部屋まで怪物を誘い込み、鎖で繋いで動きを止めようとしますが、その間に留美子、篤史、翔太が犠牲になってしまいました。高広はチェーンソーを持って怪物に飛びかかり、怪物の頭部を切断すると中から少女の頭部が出てきました。


少女の頭部を持って少女の体がある礼拝堂に向かいましたが、再び怪物が現れ襲いかかります。高広が犠牲になっている間に、明日香が少女の頭部を置き、カラダ探しをクリアすることができました。


7月6日になりました。八代の言った通り6人の記憶は消え、またいつもの日常に戻っていきます。しかし、間近に迫っている学園祭の実行委員に明日香、高広、留美子、理恵、翔太、篤史の6人が選ばれます。


実行委員会議が礼拝堂で行われるので明日香が向かっている途中、明日香が高広にもらったネクタイピンを落とします。高広がそれを拾うと、高広の記憶が戻りました。優しい笑顔でネクタイピンを返す高広、明日香も嬉しそうに笑うのでした。


——–

学園祭を成功させた6人が楽しそうに笑う写真が映し出されます。


——–

礼拝堂近くにある井戸の中。バラバラ殺人事件を報じる新聞記事が、明日香が殺されたという記事に変わります…。