ジャズ・シンガーの紹介:1927年アメリカ映画。映像と音声が同期したトーキー映画での長編第一作となるのが本作です。この作品がきっかけとなり、時代はトーキー映画へと結びつき、今に至っています。映画史上初めての「お楽しみはこれからだ」という名台詞が生まれ、語り継がれています。
監督はアラン・クロスランドで、出演者にはアル・ジョンソン(ジェイキー/ジャック)、メイ・マカヴォイ(メアリー)、ユージニー・ベッセラー(サラ)、ワーナー・オーランド、オットー・レデラー、ウィリアム・デマレスト、ロスコー・カーンズ、マーナ・ロイなどがいます。
ジャズ・シンガーの予告編 動画
ジャズシンガーのネタバレあらすじ:序章
ユダヤ系の少年、ジェイキー(演じるはアル・ジョンソン)は、魅力的な歌手の世界に心酔していました。しかし、厳格な父親のもとで育てられたジェイキーには、その夢を追求する許可が与えられませんでした。
ある日、父親との激しい口論の末に、ジェイキーは家を出て行きます。父親からは勘当されてしまいます。
数年が経ち、ジェイキーは天賦の歌声を持つジャズシンガー、ジャック・ロビンとしてステージに立つようになります。
ジャズシンガーのネタバレあらすじ:発展
ジャックの名が次第に知られるようになると、ジェイキーは舞台女優のメアリー(メイ・マカヴォイ)と出会い、恋に落ちます。メアリーはジェイキーを一流のジャズシンガーにしたいと思っていました。そしてついに、ジェイキーがブロードウェイのステージに立つための準備が整いました。これにより、幼少期から夢見ていたステージに立ち、故郷であるニューヨークに戻るという夢が叶うことになりました。
ジェイキーとメアリーの初めての大舞台の日がついに訪れます。その日はユダヤ人にとって神聖な日でした。ジェイキーの父、ラビノウイッツが教会で讃美歌を歌うことになっていました。
しかし、父は病で倒れてしまいます。困った母親がジェイキーのもとを訪ねて来て、讃美歌のリードは血縁者だけが代わりになれると説明し、ジェイキーに代わって讃美歌を歌わないかと提案します。
ジャズシンガーのネタバレあらすじ:転換
ジャズシンガーが讃美歌を歌うなんてありえない!ジェイキーの大切なステージを壊すなんてとんでもない!と、メアリーは怒りを露わにします。
ジェイキーは大いに悩みますが、最終的には母親の提案を断ることができず、讃美歌を歌うことに同意します。その結果、ジェイキーの大舞台は台無しになってしまいました。
讃美歌を歌うことを決意したジェイキーは、見事に父の代わりを務めます。その素晴らしい歌声を聞いて、父は静かに息を引き取りました。
それから数ヶ月が経ちます。舞台を台無しにしたジェイキーでしたが、再び大きな舞台に立つことができました。彼は顔に黒色を塗り、黒人に扮して、母親に捧げる歌「マイ・マミー」を力強く歌います。
ジャズシンガーの結末
その姿を舞台下で見ていた母親も、恋人であるメアリーも、感動して涙を流します。自分の成功を捨てて母親の願いを叶えるために讃美歌を歌ったジェイキーの優しい姿は広く世間に知れ渡り、ジェイキーの名声を一層高める結果となりました。そしてメアリーの支えもあって、再度ステージに立つことができたジェイキーは、最高のジャズシンガーとして君臨することとなりました。
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